“腐植”には、多種多様のフルボ酸、フミン酸が存在します。また、フルボ酸、フミン酸についての明確な区分、例えば「JIS規格」などによる定義付けは残念ながら存在しません。このことが、フルボ酸、フミン酸に関する混乱をより一層招いていると思われます。
そこで、現在までに把握しているフルボ酸、フミン酸に関する区分の在りようをまとめてみます。これはあくまでも、弊社独自の調べであることをお断りしておきます。
1、一般的な表現としての区分(フミン酸は腐植酸とも呼ばれています)
⑴①腐植様物質で水に溶けるもの・・・フルボ酸
②腐植様物質で水に溶けないもの・・・フミン酸
⑵有機質肥料(堆肥)・・・海外では一般的にフミン酸
⑶①酸、塩基(アルカリ)に溶解するもの・・・フルボ酸
②酸に溶解せず、塩基(アルカリ)のみに溶解するもの・・・フミン酸
2、国際腐植物質学会の区分 → フルボ酸、フミン酸ともに科学的特性解析による評価
⑴フルボ酸様物質・・・①カラムに付着した物質・・・(疎水性)フルボ酸
②カラムに付着しない物質・・・(親水性)フルボ酸
→ 国際腐植物質学会基準では②(親水性)フルボ酸をフルボ酸とは呼びません。
⑵リードアップは、(疎水性)フルボ酸と(親水性)フルボ酸の両方を含有したものです。